基隆は歌舞伎町になれるのか
なんと台湾では2年ほど前に法律(社会秩序維持法)が改正され、「性工作専区(つまり風俗特区)」ができるようになっていたようです。いままで台湾は法律上風俗店は禁止されていましたが、特区に指定された地域に限っては営業できるのです。

各自治体がしり込みする中、なんと台湾北部の基隆市だけはこの特区導入に前向きの姿勢を示しているようです。なぜ基隆市はそんな行動に出るのでしょうか?

落ち目の基隆
基隆は台湾で2番目の貨物取扱量を誇る基隆港を抱え、一時はコンテナ業務の取扱量世界第7位を記録するなど、港湾都市として有名でした。しかし近接の台北にも大型の港ができ、基隆港の地位もだんだん下がってきました。市内の9割が山で、これ以上街を拡大するのも困難で、しかもこれといった産業も別に無く、経済的にも落ち目状態。

また基隆は雨の街としても有名で、冬は毎日雨ばかり。街は不景気で、天気も悪ければ当然基隆市民の気持ちもすさんでしまいます。2012年の調査によると、基隆市は市民の幸福度が台湾で最低でした。

台北市が幸福都市を奪還 基隆は最下位
http://www.appledaily.com.tw/appledaily/article/headline/20121208/34692703/

そんなこともあり、つい最近まで隣接する新北市、台北市と合併を目指す動きもありました。

基隆発展の困難を突破するため、立法議員謝国梁が記者会見で台北市、新北市の合併特別条例を推進表明
http://tw.myblog.yahoo.com/jw!H0yGgI2LBRZnnqD_g3JoVsLJ/article?mid=19338

現市長張通栄の思惑
特区に前向きな姿勢をする現市長は、なにかとトラブル続きです。
メディアで叩かれる張通栄基隆市長
張通栄基隆市長 警察に圧力をかけて飲酒運転で逮捕された知り合いを釈放(2012年10月)
http://www.kmt.org.tw/japan/page.aspx?type=article&mnum=119&anum=8411

張通栄基隆市長の選挙対策員が殴打 衛生局長が怒って電撃退職(2012年11月)
http://www.libertytimes.com.tw/2012/new/nov/8/today-p8.htm?Slots=All 

現市長の任期はあと1年。次の選挙には出ない模様です。
果たして、市長退職後も風俗関係者からお金が入ってくるように工作をしているのか、それとも任期最後に基隆発展のために、汚名覚悟で究極の選択をしているのか?

風俗街の候補地
現在基隆市内では3つの候補地がメディアにでています。
1.一部花街が残る龍安街
基隆駅へ続く線路沿いにある龍安街

ここは基隆駅に続く鉄道の線路沿いにあり、小さなスナックや置屋が並んでいます。よくパトカーが停車していて不法行為がないか目を光らせています。

2.きれいな公園がある和平島
和平島公園
最近海水浴もできる公園として再オープンした和平島公園を有する島で、基隆市街からすぐのところにあります。近くには海産物を売る店がならび、風光明媚なところです。

3.台北から車で10分程度の五堵
台北から高速で10分程度のところにある五堵
台北の郊外に位置し、たくさん物流拠点があります。台北からは車ですぐのところにあり、立地は抜群。しかし近隣に住宅地がたくさんある汐止という街があり、付近住民の合意が得られるかがポイントになりそうです。

どちらにせよ普通には発展しにくい条件の街だけに、この方法も検討する価値はあると思います。 

ガイドブックにのっていない台湾をもっと知りたいあなたのための参考書籍