台湾基隆市になぜ岡山県人が住んでいるのか?

私は岡山県倉敷市出身で、2007年3月に岡山を離れ台湾の北東にある港町、基隆市に住んでいます。 台湾でのサラリーマン生活で感じた個人的な感想をブログで書かせていただいています。

台湾基隆市在住の岡山県人のブログです。

台湾の啓蒙ポスター
仕事柄、日本の方と連絡を取ることも多いせいか「コロナウイルス、台湾はどう?」とよく質問されます。

ご存知の通り、台湾は早期の対策が奏功し、国内での新規発生はここ半年ありません。

空港で海外から帰国された方々の中に、陽性反応が出たというニュースはしばしば耳にします。

台湾でも観光業の復興のため国内旅行が奨励され、各地はひとばかり。10月の三連休中には、台南に4万人も来たとか。

台湾では海外旅行もいよいよパラオに限り解禁される方向のようです。

これで擬似出国ツアーに参加しなくても良さそうです。

とはいっても、台湾ではまだ密な場所ではマスクは必要です。マスクをつけなければ電車やバスにも乗れません。

上の写真は、マスクがないときどうやってくしゃみや咳をするかを啓蒙するポスターを写したものです。このポーズが標準でいて、王道のスタイルだとうたっています。

こうした努力が、台湾新規感染者ゼロにつながっているのだなと感じます
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基隆市民はさんまが安く食べられる
基隆市民になってすでに13年ほど経ちますが、最近ようやく基隆市民でよかったと感じることが出てきました。

写真の通り基隆市民であれば、今年は大凶作と伝えられる秋刀魚が基隆のこのレストランで半額で食べられるそうです。

基隆といえば、これまで台湾でもあまりいいイメージはなかったように感じます。

雨ばかりで・・・・


政治も混乱、せっかく海外からやってきたラバーダックも割れてしまいました。


これから基隆が面白くなる?
これから基隆が面白くなるかも
そんな基隆ですが、今年(2020年)は国慶節(建国記念日)の晩餐会が行われました。

また本来台北との間に引かれることになっていたライトレールが、最新のニュースでは、またMRT規格にグレードアップすることになったそうです。

過去記事


基隆のこうしたイメージアップに大きく関係しているのが、現市長林右昌。

長年の国民党地盤を覆し、若干49歳の若さで現在市長の2期目を勤めています。報道によれば、次回台北市長選挙候補にもあげられています。

なんとか次回の県市幸福指数大調査で基隆の順位をががーんと上げて欲しいところです。(ちなみに2019年度は20県市のうち19位でした)


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基隆七堵駅
これまで台北からMRTが延伸してくることを祈っていた基隆ですが、台北の南港から基隆までMRTとは別のライトレール(基隆軽軌)が走ることになりました。

問題は、基隆は平地が少ないので、路線は既存の台湾鉄道(台鐵)とほぼ併走せざるをえないことです。

八堵-基隆間に至ってはレールを共有せざるを得ない状態です。このためこの区間について台鐵路線を廃止する声があがってきています。

現在多くの基隆市民が台鐵で台北に通勤しています。廃線になっても、軽軌に乗って八堵で台鐵に乗り換えればよいだけの話ですが、やはり以前より不便になることは否めません。

もう特急電車に邪魔されない ライトレールのメリット

基隆ライトレール路線図
軽軌導入には当然メリットもあります。

台北-基隆間を含む台湾東部を走る台鐵路線には、花蓮や台東行きの自強号や太魯閣(タラコ)号といった遠距離特急が多く走ります。

こうした特急は通勤で使用する各駅停車より優先されるため、通勤列車は往々にして、通過待ちを強いられます。

悲しいことに特急電車はよく遅れが発生するため、通勤電車は更に駅で待たされることになります。

軽軌を導入すれば台鐵とは別線路となるため、特急電車に影響されることはありません。しかも朝晩の増便が容易です。

また選挙の争点になるのか?基隆交通問題
台湾では2022年に市長選挙、2024年に総統、立法院選挙があります。新鋭の基隆市長林右昌(民進党)は、当然断固台鐵路線の廃止に反対しています。

次回選挙をにらみ、またこの交通問題が基隆市民には大きな政治的争点になりそうです。
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